Artist: 齋藤 英美 (Hidemi Saitoh)
斎藤秀美(1933-2008)は1933年京都生まれ。京都芸術大学作曲科卒業。日本を代表する電子オルガン奏者の一人。1960年代から80年代にかけてエレクトーン界で活躍した作曲家としても知られる。徳島文理大学音楽学部名誉教授、上海音楽学院特別顧問も務める。道史朗、沖浩一、関戸成雄らと並び、常に当時のエレクトーン界のトッププレイヤーであった。1969年にはヨーロッパで演奏し、「鍵盤の魔術師」と称された。以来、アメリカやアジア各地など、海外で37回にも及ぶ公演に多数参加。日本のキーボード奏者でもある彼は、1970年代初頭にヤマハエレクトーンを西洋音楽やラテン音楽と融合させた先駆的な演奏家の一人で、長年にわたりヤマハエレクトーンシリーズの普及に尽力しました。また、「アウニパン・アードの神」大会など、様々な音楽大会にも出演し、日本の伝統芸術・文化のために「アロチと能」を作曲しました。代表作には「ザマ風ラテン・アメリカン・ドーン」「邪馬台国」「大山風林」などがあり、いずれも高い評価を得ています。1985年には中国本土の様々な都市で数多くのコンサートやコンクールに出演し、高い人気を博しました。翌年の1986年には、北京や上海など中国の大都市で数々のコンサートに出演。龍楽院の特別顧問に任命されました。彼は年間約3400回のステージ出演を果たし、素晴らしいエレクトーンアレンジのアルバムは100枚以上リリースされました。しかし、残念ながら2008年後半に亡くなりました。