Artist: 白木 秀雄 (Hideo Shiraki)

白木秀雄（しらき ひでお、1933年1月1日、東京生まれ、1972年8月31日死去）は、日本のジャズドラマー、バンドリーダーで、1950年代、1960年代の活動で最もよく知られている。ハードバップで初期に名声を博し、後にワールドジャズを探求した。白木は、アメリカ占領軍の影響で生まれた1950年代の日本の新しいジャズ界で頭角を現した。東京美術学校で打楽器を学び、この時期に長尾正志のブルーコーツで演奏した。1950年代後半から1960年代前半にかけて、彼のクインテットは日本で人気を博し、ハードバップの「ファンキーブーム」の流行と結び付けられた。彼のクインテットには、松本英彦“スリーピー”、日野皓正、世良譲などが在籍した。注目すべきアルバムとしては、1961年の『イン・フィエスタ』（テイチク・ジャパン）があり、ベニー・ゴルソンの「ファイブ・スポット・アフター・ダーク」のカバーが収録されている。このアルバムには、テナーとフルートの松本英彦とピアノの世良譲が参加している。1965年の『さくらさくら』では、トランペットの日野皓正を含むクインテットに3人の女性箏奏者が加わり、白木はワールドジャズのアプローチへと移行した。1965年11月、ヨアヒム＝エルンスト・ベレント主催のベルリン・ジャズ・フェスティバルに招待出演し、クインテットは箏四重奏と共演し、ジャズと日本の伝統音楽を融合させた演奏が高く評価された。彼はまた、秋吉敏子とも共演しており、彼女の1961年のアルバム『トシコ・ミーツ・ハー・オールド・パルズ』に2曲参加している。